myストーリー・生き方ごとを商売に活かすセラピスト物語⑧

*こちらの記事は
2016〜2017年に通った
商売講座の課題で書いた
プロフィールストーリーです。

軽井沢で働く、暮らす

倒産後
付き合いのあった方々へのご挨拶の際に
軽井沢星のリゾートの中の店舗にお誘いを受け
空を見上げることもなかった忙しさの中で
自分自身が何者かすらわからなくなっていた私には
東京のど真ん中のビル街から抜け出し
夫からも解放されて
自然の中に身を置いてリセットしたかったので
軽井沢へと活動の場を移しました。

それまでは銀座まで自転車で20分。
数mおきにコンビニ。
東京タワーは徒歩圏内、
部屋からも東京タワーが見に入るという環境でした。

その頃、大きな組織の中でできること
やりたいこと、表現したいことに限界を感じていて
もっと一人一人に寄り添ったことをやりたいと
漠然と考えるようになっていたため
独立開業を考えていました。

独立するのなら、ビルの一室ではなく
自然が感じられる環境でやりたい
そう思って思いたので
軽井沢という自然の中での経験は
夢に一歩近づくようなことだったのです。


ただ、これまでのキャリアは
まっさらで考えて欲しい。

その社長から言われた言葉でした。

1からまたこの場で
スタッフと関係を築き
会社にどんなことができる人なのか
どんなキャリアがあり
どんなことができるのかは
現場で見せてもらいながら判断します。
その代わり、やりたいこと
できると思うことはどんどん提案してください。

自分のキャリアのためではなく
お店とスタッフのためになることなら
取り入れたり、チャレンジの場を与えます。


えー!?
これまでのキャリア、丸無視!
ひどいなー
でもそれなら必要って言わせてやる
また私の要らん鼻息が荒くなります。

しかし給料は10万にも満たない
スタートでした。

得ているお金の量が
自分の価値と思っていた私には
屈辱的でしたが。

軽井沢や
星のリゾートでの経験は
偏っていた私の物の見方を
バランスしてくれる経験となり
またとない
自然と人間のつながりや
持続可能という自然なこと
豊かさとは?ということを
肌で感じさせてもらえる時間でした。


軽井沢でのお客様は
意外にも地元の方ではなく
別荘のお客様
ファーストクラス層のお客様でした。

これまでの銀座という土地も
経営者のお客様は多かったのですが
銀座でのお客様は
企業戦士、キャリアウーマンの
お客様がメインでした。

その別荘族と言われる方々との出会いで

・うまくいっている人の考え方
・うまくいっている人の人間関係
・うまくいっている人の家族関係、夫婦関係を
目の当たりにし、
健康とお金とパートナーシップが
うまく回っているという現実を見る
体験に恵まれました。

これがのちに大きく私に
影響を与えることになった
お金の問題はお金が原因ではなく
人間関係は人のせいではなく
健康は健康オタクになっても

改善されないということが
体験で、肌で知るという世界の広がりにもなったのです。

大きな会社を動かしているにも関わらず
テレビや雑誌で見る著名な多忙な方ほど
健康とお金とパートナーシップのバランスが良く
人に対する思いやりもとても深く
物に対してもとても丁寧。

逆に華美ではないけれど
質の良さが身につけているものだけではなく
その人の内側からにじみ出ている。

これまでの私自身の
ライフスタイルや
仕事スタイルには
全くなかった考え方や物の見方であり

星のリゾートのお客様へ対する思いや
社長の従業員に対する思い、
組織づくり、すべてに一貫性のある思いに軸がある。

お客様が自然と集まる仕組みが
ありとあらゆる場所にあり
ファーストクラスのお客様層の
愛情ある人への接し方

今までの自分のすべてが
根底からくつがえるような体験でした。

また、関わることになった会社の店づくりが
ピラミッド型ではなく、
コマか円盤。

中心に軸を置いて
個々が能力を活かし合うという場づくりで
一人一人の持っている能力を活かし合う、
という捉え方にも初めて会った場所でした。

それがとても自然で、
その人らしさで働けるという見方を
育てられるきっかけとなりました。


スタッフがお互いに意見や考えを出し合い
自分の考えで動くために、
現場での決裁権をある程度渡しておく

それは決して会社に依存しきらずに
その場を作っている一員である、
という意識が常にある環境でした。

それができるために、
いつでも安心して話せる関係性
愚痴も不満もいつでも出しあおうね、
それはお互いのために、という環境。


これまでの私は、
ピラミッド型組織での
トップダウンしか知らなかったので
自走する組織というより、
指示を待つようなスタッフが多くなっていく
環境ばかりだったのです。


生き方そのものを商売に活かすセラピスト物語⑨に続く





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です